【不登校児】がいる我が家の体験談⑥。「不登校の親とPTA役員決め」

給食係のイラスト

私には3人の子供がいる。

1番目が中学1年生の長女。
2番目が小学校5年生の次女。
3番目が小学校2年生の長男。

このうち2番目と3番目が不登校になり、次女は学校への復学を諦め2年生の時からフリースクールに通い、長男はまだ小学校復帰を一応目指している。

ちなみに、父親の私も過去に不登校の経験がある。

関連記事>>【不登校遺伝⑤】私は不登校経験者であり、不登校姉弟を持つ父です。

Twitterより

以前、私はツイッターにこのような投稿をしました。

これについて、実に沢山の反響がありました。

改めて、もう一度振り返ってみます。

学校の先生からのお電話

ある日、私が仕事から帰ると妻がやや興奮気味にこう言いました。

「さっき、学校の先生から電話があった。なんか、PTAの役員決めが今度あるんだけど一人欠員になってしまったらしく、今年の理事と来年の学級会長をやる人がいなくなっちゃったんだって。だからうちがその役をやってくれないかって頼まれたんだけど・・。しかも、他の保護者の人からもそんな意見が出てるみたいなことも言ってたよ」

それを聞いた時、何ともやりきれない気持ちになったのを覚えています。

『結局、みな不登校のことなど何もわかってくれていないんだな・・』

怒り、寂しさ、落胆、悲しさ・・

そんな感情が入り混じり、そんなモヤモヤが我慢できず、迷いましたがツイッターに投稿してしまいました。

そしたら、皆様から実に沢山のコメントを頂きました。

一部を紹介させていただくと、

全部で90件以上あったのですが、どれも私にとって肯定的な意見ばかりでした。

本当に心強かったです。

私がこの電話の内容を聞いたとき、

「あぁ、そうなのか。世間の感覚はそういうものなんだな」

と思い、やるべきなのかなと考えてしまっていました。

しかしこれらのご意見を聞き、

「引き受ける事がけして正しい事ではない」

と考えを改めることが出来ました。

皆さんの意見から勇気をもらい、後日、今度は私から担当の先生へ電話をしました。

誤解もありつつ・・

担当の先生とお話が出来ました。

とりあえず、妻に伝えた内容が間違っていないのかもう一度聞き直しました。

・役員をやる人が欠員になってしまった。
・5年で理事、6年で学級会長をやる。

そこは間違っていませんでした。

ただ、妻が聞いた話と違っていた所は、

我が家にやってほしいのではなく、あくまでも候補の一人になっている。

という点。

「我が家が学級会長をやることがほぼ決定している」

ということではなかったようです。

それを聞いて少し安心したのですが、一方で不可思議な点もあって、

これまでは学校に行っていないという理由で候補にもあがっていなかったのです。

それが、なぜ急に5年生で候補に浮上してきたのか?
また、一応過去に何度かこちらから当時の担任の先生に、

「役員はやらなくて大丈夫ですか?」

とお伺いをたててきたことはあったのです。

その度、当時の先生方は

『大丈夫だいじょうぶ!気にしなくてよいですよ』

と言ってくれていたんです。
それなのに今回はなぜ???

そして、最後に私は一番気になっていたことを聞いてみました。

「他の保護者の方から、うちにやってほしいという意見がでているのですか?」

歯がゆい

先日の電話ですが、そもそもなぜ我が家に電話をしてきたのかが疑問でした。

「我が家に役員をやらせたいから?」
「我が家だけでなく、他の家にもしている?」

など色々考えましたが、それについてはこう答えて下さいました。

「現在学校に籍はあるが学校にはきていない。そのような状況なので、役員の候補にはなっているが実際にやるのは抵抗があるのではないか?その為、お宅のご意見を聞きたかった。もし抵抗があるというのであれば、その旨を他の保護者の皆さんに伝えようと思っている」

この説明を聞くと、先生が電話をかけてきた理由もわかりますしこちらの事も考えてくれているなと有難く感じます。

うちの妻が間違って解釈してしまったのか。

それとも先生がうちの妻に上手く伝えることが出来なかったのか。

それは分かりませんが、先生が我が家に役員を押し付けようとしているわけではないのかなとは感じ、少し安心しました。

ただ、私が

「他の保護者の方から、うちにやってほしいという意見がでているのですか?」

という質問をしたとき、

「いや、出ていないですよ」

と返答した物の、言葉を濁し何かを言いづらそうにしていた感もあり、こちらも胸に何かがつかえた感じは取れず歯がゆさが残りました。

私はハッキリと、

「役員はやるつもりはないので、免除させてほしい」

と伝えました。

『私も会議が荒れることなく、無事に済ませたいと思っています』

先生がそう言った言葉は、私たちの事を思って言ってくれたものだと信じたいです。

役員会にて

その日、役員会が行われました。

私たちは勿論参加しませんでしたが、その場で先生が私たちの意見を伝えて下さったみたいです。結果、

『無事に終わりました』

と報告してくれました。

特に反論する保護者もおらず、学級会長は別の方が引き受けて下さったようです。

今年も来年も、このことでうちが頭を悩ますことはなくなりました。

しかし今回のこの騒動、期間にして1ヶ月ほどでしたが、正直とても苦しかったです。

そして思ったのは、「孤独」だったという事。

初めて先生から話を聞いた時は、学校の先生や保護者達を敵だと感じてしまいました

「近所を歩くのが怖い」

妻はそう口にしました。

不登校児やその親への理解は結局その程度なんだろうな・・と残念な気持ちになったのも覚えています。

周りを敵と感じ、孤独を感じたとき、私たちは味方を探したくなりました。
そして、妻は自身の不登校親の会でこれについて話をし、私はツイッターというツールを使わせてもらいました。

結果、私たちのもとに集まったのは温かい意見ばかり。
共感して下さる方が多いというのは、ここまで救われるものなのだなと感じました。

一方で、同じように悩んでいる不登校の親の方がここまで多い事、
そして、同じようにPTAの悩みを抱えている方が多い事も知りました。

子どもが不登校になるとその対応だけでも気持ちがやられるのに、そこに役員のことが乗っかってくるとメンタルはかなり削られます。

結果、下手をすると親も病んでしまう

今回、改めて不登校とPTAの難しを感じました。

そして、周りに話す大事さ、共感してもらえる事のうれしさ、孤独にならないようにする重要さも感じました。

「不登校の子、そして親が自分の意見を自由に発せられる場。」

そんな環境が絶対に必要だと感じました。

私の住む地域はなかったので、うちの妻が仲間と立ち上げました。

そんな輪が色々な所で広がっていくと嬉しいです。

そして、妻達だけではなく、父親たちの集まる場もあるといいですね。

それも含めて、これからも調べていきたいと思っています。

今回も読んでいただいてありがとうございました。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

40代会社員。3人の子を持つパパです。
現在介護職として働きながら、不登校姉弟から色々な事を学んでいます。
趣味は旅行や愛ウサギと遊ぶこと。
(※不登校姉弟についての様子についてはツイッターでも上げさせてもらっているので、よければそちらもご覧ください。うさぎのむくくんもいます♪)


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